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  1. 【2023年度版】病院で働く救急救命士(院内救命士)を職場別に徹底解説!

【2023年度版】病院で働く救急救命士(院内救命士)を職場別に徹底解説!

人気の高い消防士のお仕事!その給与は

・平均の月額は約40万円(手当込み)
・平均年収は約632万円

というデータが出ていますが、法律の改正により、
救急救命士が病院で働く「院内救命士」という働き方が注目されています!
「救急救命士だと消防で働くしかない…?」と思っている方も多いですが、
今回の記事では、院内救命士について詳しくご説明します!

写真は、現在院内救命士として活躍している本校卒業生です!

詳細はオープンキャンパスでも説明しているので、詳しく知りたい方はオープンキャンパスへご参加下さい!

 

 

①病院で働く救急救命士って?

1991年の救急救命士法施行から30年が経った2021年10月、救急救命士法が改正され、病院内においても(医師の指示のもとで)、救急救命処置が行えるようになりました。

ここでは、救急救命士法が改正された経緯と病院救命士の仕事内容についてご紹介します!

※病院で働く救急救命士のことを、『院内救命士』という言葉で表現します。

 

なぜ、救急救命士法が改正されたのか

救急医療現場(病院)の負担が増大しており、救急医療に関わる医師の負担軽減が求められるようになりました。そこで医師から救急救命士の業務拡大(病院内での医療行為の実施)について提言があり検討された結果、2021年10月救急救命士法が改正されました。

救急救命士法が改正されて、何が変わったの?

①救急救命処置が実施可能な範囲が、今までは救急現場から医療機関(病院や診療所など)に搬送する間しか実施できませんでしたが、法の改正によって、『医療機関に入院するまでの間』に広がりました。

 →つまり、救急救命士が病院内の救急外来などで勤務し、救急車で搬送されて来た患者さんなどに対しても入院するまでの間(入院しない場合は医療機関に滞在している間)、救急救命処置ができるようになりました。

②院内救命士として働く際は、チーム医療、医療安全、院内感染対策などの研修を受けなければなりません。

救急救命処置とは?

こちらの表にある33項目が救急救命士が行うことができる救急救命処置です。

特に、右端の医師の具体的指示(特定行為)で行うものは高度な処置となります。

②今までは病院で働けなかった?院内救命士は公務員?

実は、法律が改正される前から、救急救命士は病院で働いています。2005年から救急救命士を採用している医療機関もあります。しかし、法律が改正される前(2021年よりも前)は、院内で救命処置を行うことが出来ませんでした。

 

ここが大切!消防士は公務員だけど、病院で働く救命士も公務員なの?

病院には様々な運営形態があり、ここではどのような形態があるか見てみましょう。

国立病院:厚生労働省が直接運営している病院

→職員の身分は「みなし公務員」です。
→みなし公務員とは、仕事内容に公共性・公益性が認められることから、給与やその他の勤務条件などが公務員に準じて定められるのが特徴

 

公立病院:都道府県や市町村などの自治体が運営する病院または診療所

→ 職員の身分は「地方公務員」です。(消防士と同じです。)

 

公的病院:公的医療機関であり、都道府県、市町村、地方公共団体の組合が開設する医療機関

→国民健康保険団体連合会及び国民健康保険組合、日本赤十字社、厚生農業協同組合連合会などが開設する医療機関
→職員の身分は「地方公務員」となります。(※自治体直営の場合のみ。)

 

大学病院:次のパターンがあります。

国立大学:国の政府によって運営又は設立されている大学
公立大学:地方自治体や公立大学法人が運営する公立学校である大学
市立大学:市によって設立された公立大学
→大学病院で働く職員の身分は「みなし公務員」です。

上記以外で一般病院で働く職員は公務員ではありません。

運営形態により、働き方が違うことがご理解いただけたのではないでしょうか。

 

③院内救命士の給与は?

院内救命士の給与については、
①身分が地方公務員の場合:各自治体(市町村)の給与条例に定められている給料表によって決まります。
ちなみに、新卒地方公務員(一般行政職)の初年度の平均年収は、
◎大卒は約309万円(3,095,780円)
◎短大卒は276万円(2,763,156円)
ただし、上記年収には諸手当が含まれていないため、実際の年収はもう少し多いと考えられます。②一般病院など、公務員ではない場合:各病院によって勤務体系や給与体系が異なります。
一例として、新卒者月給17万5000円の他に夜勤手当などの各種手当、また期末・勤勉手当(ボーナス)などが支給されます。年収は地方公務員と同程度と考えられます。

 

④病院で働く救急救命士の仕事内容は?

救急救命士法の改正によって、院内でも救急救命処置が実施できるようになりましたが、他にも様々な業務があり、一例として実際に病院で行っている業務をご紹介します。

 

① 院内業務

◆救急隊からのホットライン対応 → 消防署や救急隊からの電話を受ける
◆救急外来や病棟患者の転院先手配 → 患者さんの転院先となる病院との調整
◆初療室での診療補助/救急救命処置 → 救急車で搬送されてきた患者さんの処置など
◆電子カルテへの経過記録入力 → 患者さんの情報をパソコンで入力
◆病棟や手術室への申し送り
◆他院からの紹介患者受入れ手配
◆院内外心停止対応 → 病院内で発生した心肺停止患者さんへの処置、介助など

 

② 院外業務

◆ドクターカーの運転
◆転院搬送(自分の働いている病院から他の病院などへの搬送)救急車の運転このように、病院で働く救急救命士の仕事内容は多岐に渡っており、医師や看護師、その他病院内に勤務している様々な職種の方と協力、連携しながら仕事をしています。

 

④救急救命士 国家試験の合格率は?

北海道ハイテクノロジー専門学校の2023年3月国家試験の合格率は95.1%!
見事に全国平均を超える結果となりました!
高い合格率は、安心の資格就職サポートがカギとなっています。▷こちらの記事もCHECK!→【国家試験合格率95.1%】安心の資格就職サポートについて

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、「院内救命士」について考える参考にしていただけたら幸いです。
第1回目の国家試験から30年以上にわたり受験生を支えてきた北海道ハイテクだから、あなたの目標が叶う!
今後の更新もお楽しみに!

 

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