CROSSOVER これからの医療Xテクノロジー

01特集:ドローン

ドローン、翔ける、未来。

ドローン×救助

災害時になくてはならない存在へ

ドローンといえば、空撮や趣味のイメージが強いかもしれません。しかし実際には、人の命にかかわる重要な現場ですでに活躍しており、地震大国である日本にとって、なくてはならない存在になっています。

About DRONE

ドローン(無人航空機)は20世紀半ばに研究開発が本格化。2010年代以降、低価額のドローンの登場で利用が活発になり、「空の産業革命」と呼ばれています。

Fbeld of Activities

空撮だけではないドローンの活躍の場

  • 防災

    活発化した火山の噴火口など、人が近づくのが危険な場所の調査。

  • 救助

    山や海での遭難者の捜索、災害発生時の避難の呼び掛けなどに利用。

  • 警備

    自動運転のドローンによる、巡回監視や侵入監視のシステムが実用化。

  • 保守点検

    老朽化した橋のひび割れのチェックなど、インフラの保守点検。

  • 測量

    道路・河川・港湾・ダムなどの測量で活用。ソフトウェアの進歩により作業が省力化。

  • 倉庫管理

    倉庫内で保管されている物品の確認など、ドローンの活用で効率化。

  • 配送

    倉庫間の配送などで実用化。交通が不便な地域での利用も進んでいます。

  • 農業

    農薬散布のほか、農地の状態の確認もドローンが活用されています。

  • 生態調査

    人が容易にたどり着けないような場所での野生動物の生態調査に活用。

  • 広告

    ドローンに広告の垂れ幕などを取り付けて街中を飛行する「空中広告」が実現化。

全国の救助現場で活躍

恵庭市消防本部

災害医療に対応すべく「ドローン」を導入

恵庭市消防本部では、行方不明者の捜索や火災現場での状況把握などを想定し、ドローンの活用に取り組んでいます。2018年9月の胆振東部地震においても消防本部上空にドローンを飛ばし、火災の発生がないか等の調査を行いました。現在恵庭市消防本部から6名がハイテクの授業でドローンを学んでいます。

北海道消防学校

消防庁の意向を受けてドローン研修を開始

北海道消防学校では2018年からドローンの基礎研修とスキルアップ研修を開始。非常時のドローンの活用により隊員のリスク軽減が期待されています。活用方法としては医療品や日用品の運搬、河川の氾濫・山崩れ・地震の被害等の把握が期待されています。

ハイテクでもドローン操作はできる
救急救命士の養成がスタート

まだ記憶新しい胆振東部地震など、自然災害が多発している北海道。災害医療で期待されているのはドローンの活用。ドローンによる人が行けない場所での捜索や衣料品の輸送などが期待されています。北海道ハイテクノロジー専門学校の救急救命士学科では業界のニーズ、社会環境の変化に対応すべく、道内で初めて『ドローン操作ができる救急救命士』の養成を2019年4月から開始します。

2019年3月にNHKで本校の
取り組みが放送されました

オープンキャンパス参加時に放送の動画を見てみよう。

恵庭市消防本部で
災害医療対応のためドローンを導入

ハイテクは恵庭市消防本部のドローン活動に協力しており、担当部署の職員の方々が本校の授業を受けています。

DRONE Project

全国へ広がるドローンのプロジェクト

仙 台

津波避難広報

ドローンを活用した
津波避難広報の実証実験を実施

Jアラートメール受信によってドローンが自動で離陸し、海岸沿いへ急行したこのドローンのスピーカーを通じて、遠隔から避難を呼びかけました。ドローンは東日本大震災を受けた防災対策の一環としても活用が推進されています。

北海道

森林調査

北海道森林管理局が、
ドローンの活用による
森林調査などの省力化について検討

北海道森林管理局では事業のICT(情報通信技術)化に向けた取組として、ドローンによる森林調査や林況調査について検討を進め、職員の方々のドローン技術向上のため講習会を継続的に実施。調査の省力化のためドローンの活用を進めています。

徳島

町おこし

徳島県那賀町は
「日本一ドローンが飛ぶ町」を目指し、
ドローン推進室を設置

ドローン特区に指定された那賀町では、雄大な自然を活かした町おこしのためにドローンを活用。空撮におすすめの場所を紹介するドローンマップの制作や研修会の開催など、さまざまな活動を実施。町おこしだけではなく、鳥獣被害対策にも利用検討。

Edge Of The World

世界の最先端

ドローン技術は絶えず進化し、未知の世界をきりひらき続けています

ドローンは人がたどり着くのが困難な場所で活用されており、惑星の探査や海底での作業のための開発も進められています。アマゾンのジャングルで暮らす未知の部族の存在を明らかにしたなど、ドローンは新たな発見にもつながっています。輸送できる重さやスピードなど基本性能も向上。2017年には重量わずか800gのドローンが最高時速263km/hを記録。アメリカでは脳波でドローンを操作する技術も確立されており、これからもさらなる発展が期待されています。

Occupations

ドローンに関する仕事

パイロット

風景やイベントなど空中から撮影するのが主な仕事。映画・テレビなど、さまざまなメディアで活躍しています。

エンジニア

ドローンのメンテナンスや改良が主な仕事。表に出ることは少ないですが、ドローンを活用する上で欠かせない役割です。

プログラマー

流通倉庫での搬送など、人の代わりにドローンに自動で作業をさせていく上で不可欠なのがプログラマーです。

救急救命士学科