プロゲーマーやチームマネージャー、イベンター等
eスポーツに関わる仕事をご紹介!
eスポーツの競技人口は世界で1億人以上ともいわれます。オランダの調査会社によると、eスポーツの市場規模は2016年の約540億円から、2020年には約1600億円に拡大の見込みです。またネットの視聴者を含めた観客の数は、6億人近くに達するとの予測をしています。
監督・コーチとして選手を支える人、大会を運営する人、キーボードなどのデバイスを開発する人、対戦の実況解説をする人など、eスポーツには多種多様な人材が必要です。eスポーツの発展につれて、プロゲーマー以外にもeスポーツに関わる仕事は重要視されていくでしょう。
eスポーツの国際大会として多くのプレイヤーから注目を集めるのが、「Dota2」の公式世界大会「The International Major」。2015年に行われた大会の賞金総額は1,843万ドル(約22億円)、2017年には2,446万ドル(約27億円)と最高賞金総額の記録を毎年更新しeスポーツを盛り上げています。
4年に1度のアジア最大規模のスポーツイベント「アジア大会」は、今年インドネシアで開催。その公開競技にeスポーツが採用されました。2022年の中国・杭州の大会では正式競技に採用されることが決まっています。また五輪の正式競技に、という声も大きくなっています。
北海道を拠点にeスポーツのプロ選手をチームとして組織する「Naturals北海道」の監督を務める。
人気ゲーム〈OVERWATCH〉の競技大会では監督としてチームを日本一に導いた。現在はチームのマネジメントを主に行っている。
年々、発展している実感があります。私が海外の情報を通じてeスポーツを知ったのが7年前でした。それ以来、「今年は日本のeスポーツ元年」と毎年のように耳にしてきましたから、それだけ継続して関心の高まりがありました。7年前はアマチュアレベルのチームがいくつかある程度でしたが、今では数えきれないほどのチームが国内にも存在します。メーカー主催の競技大会も頻繁に開催されるようになってきました。選手が仕事の報酬として賞金を受け取れるしくみも整い、プロ競技化が進んでいます。
まずはtwitterなどを通じて公募します。実力あるプレイヤーが応募してくれれば、彼らには横のつながりがあるので、そのツテで新しいプレイヤーを紹介してもらうことが多いですね。そうしてメンバーが集まってくると、メンバー間でどんなチームにしたいか、さらにどんなプレイヤーが欲しいか、自然と話し合いが始まります。そこで見えてきた方針や希望に沿って、またメンバーを探すというのが通常のやり方です。私が「絶対、この人」と押し通すようなことはありません。
選手やスポンサーを見ると、日本のeスポーツの市場規模が拡大しているのが分かります。ただ、業界の受け皿が大きくなる一方で、eスポーツへの関心の高まりから、競争が激しくなっていくと思います。これまでのように、ゲームが好きでやっているうちに上手くなって業界入るということは難しいでしょう。日本や海外のプレイヤーたちからリスペクトされるようなレベルに達するためには、意識して腕を上げる必要があります。日本のeスポーツを質的にも高めてくれるような人たちが入ってくるのを楽しみにしています。
才能あるプレイヤーを集め、練習方法を考え、勝てるチームへと体制を強化するのが役割です。定評あるコーチを招くために交渉したり、昨年開設したゲーミングハウス(練習拠点・合宿所)のように、プレイヤーがゲームに専念できる環境づくりもしています。現在は人気ゲーム〈PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS〉をプレイするチームの監督です。先日、日本eスポーツリーグで念願の1部リーグ昇格を果たし、さらに充実した戦績をあげようと、チームが一体となっています。
それぞれのチームによると思いますが、私の場合、基本的にはプレイヤーに戦略立案を任せています。というのも、プレイ中に監督・コーチが指示を出すことができないのが競技ルールで、チームのメンバーだけで考え、意思疎通をして戦うことになるからです。ただ、能力の高いプレイヤーなら、だれでも自分で戦略は立てられますから、私の役目は競技に先立ってメンバー間の話し合いの調整をしたり、出てきた結果を客観的な立場で確認したりするくらいですね。
国内・世界という順に大会で実力チームが勝ちあがる道筋が確立することです。日本で人気のゲームソフトでも、海外では人気が低いことが多く、日本での国内予選を経て世界大会へというルートができにくいのが現状です。しかし、日本のeスポーツが成長するにつれて、海外のゲームメーカーも日本市場を意識するようになってきました。近い将来、野球やサッカーなどと同様に、日本代表チームが世界のeスポーツの舞台で活躍する姿が見られるようになるのではないでしょうか。
eスポーツチーム〈レバンガ☆SAPPORO〉に所属するTatsuno選手と、さわさき選手が北海道ハイテクノロジー専門学校に来校し、eスポーツプロフェッショナルゲーマー専攻の学生たちと対談。高校生に向けたメッセージをいただきました。
新しいテクニックや戦術をインプットしたら、それをゲームのプレイでアウトプットする。これが身についていないと、楽しくゲームを続ける余裕がなくなり、プロゲーマーとしては育っていけません。 実は、この習慣は普段の学校の勉強で身につけられます。習ったことを理解して練習問題で確認する――ゲームの上達も同じです。ですから、プロゲーマーをめざすとしても、学校の勉強はおろそかにしないほうがいいですね。宿題や家の手伝いをした後にゲームをして、ちゃんと睡眠をとる。高校生のうちは、バランスのとれた健全な生活を送ってください。 (さわさき選手)
職業としてプロゲーマーは、まだ成り立ちにくいのが現状です。プロ野球選手になるのと同じくらいに狭き門なのに、残念ながら、年収はそこまで高くはありません。でも、そんな現状は近い将来、変わるかもしれません。eスポーツ人口は着実に増えていますし、アジア大会の正式種目にもなったことで注目度は高まるはず。とくに中国や韓国といったアジアのeスポーツ先進国の様子がよく分かり、日本にとってよい刺激になるでしょう。eスポーツの発展に弾みがつきプロゲーマーが職業として成り立ちやすくなりそうです。(Tatsuno選手)
中学生の頃シューティングゲームにはまってプロに憧れるようになり、それからずっとゲームに関わっていきたいと思っていました。ハイテク入学後、「レバンガ北海道」のeスポーツ部門「レバンガ☆SAPPORO」にインターンで行き、そのまま就職できることに。主にマネージャーとしてイベントの企画運営・司会進行などを任されています。在学中から業界と関われるのはハイテクの強みだと思います。
レバンガ北海道所属
チームマネージャー&イベンター
成田 主税さん
北海道千歳北陽高校出身
北海道ハイテク在校生MUTAさん(村椿さん)が、北海道のeスポーツプロチーム「NORTHEPTION(ノーセプション)」RAINBOWSIX SIEGE部門に加入しました!
NORTHEPTION(ノーセプション)
株式会社札幌ビケ足場(本社:北海道札幌市)が運営するプロゲーミングチーム。
中学生からシューティングゲームにはまり、プロへ憧れを持ちました。
中学生時に大会に出て1位をとったことも!
プロゲーマーやストリーマー(実況者)、ゲーム会社などゲームに関わっていきたいです。
ゲームだけではなく、授業で動画編集やWEB制作なども学んでいます。
見た目も大事なので、ウェイトトレーニングもしています!
メディアなどに情報を発信できる人になって、eスポーツの魅力を広めていく、影響力のある人になりたい!
フィジカルや性別、年齢も関係なく、同じ土俵でフェアに戦うことができるのが最大の魅力!
あなたはなぜハイテクへ?
高校生必見!