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  1. IT系の仕事の種類について。職種や仕事内容を解説

IT系の仕事の種類について。職種や仕事内容を解説

IT系の仕事は日本の発展に欠かせない職業であり、多くの就活生が希望する人気の業界です。しかし、多様な職種のなかでどれを選ぶべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、IT業界のさまざまな仕事の種類と内容を徹底解説します。

IT系の代表的な職種 | 開発・エンジニア系

Webエンジニア

IT業界の中核を担う開発・エンジニア系の職種は、技術革新の最前線に立つ「やりがい」のある仕事です。ソフトウェアの設計から実装、保守まで幅広い役割を担い、デジタル社会の基盤を支えています。以下では代表的な職種を紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニアはIT業界の要となる重要な職種で、クライアントのニーズを分析し、最適なシステムを設計・構築する専門家です。また、システムエンジニアの役割は技術者にとどまらず、ビジネスと技術の架け橋となる対人スキルも求められます。
たとえば、大手小売企業の在庫管理システムの刷新や、金融機関のオンラインバンキングシステムの構築など多岐にわたります。システムエンジニアは、技術力とコミュニケーション力の両方が必要となる、やりがいのある職種といえるでしょう。

プログラマ

プログラマは、ソフトウェアの設計図を実際のコードに落とし込む重要な役割を担います。プログラミング言語を駆使して、システムやアプリケーションの機能を実装するのが主な仕事です。スマートフォンアプリの開発では、ユーザーインターフェースの作成やデータベースとの連携などをおこないます。
また、大規模なWEBサービスの裏側で動作する複雑なアルゴリズムの実装も担当します。そのため、プログラマは論理的思考力と創造性を兼ね備えた、IT業界の根幹を支える職種といっても過言ではありません。

WEBエンジニア

WEBエンジニアはWEBサイトやWEBアプリケーションの開発・運用を担当する専門家です。フロントエンド(ユーザーが直接操作する部分)からバックエンド(サーバー側の処理)まで、幅広い知識と技術が求められます。
一例として、ECサイトの構築では商品検索機能の実装やセキュリティ決済システムの統合などをおこないます。WEBエンジニアは、常に進化するWEB技術に対応し、ユーザー体験を向上させる重要な職種です。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を支える重要な職種です。サーバーやネットワークの設計・構築・運用を担当し、システムの安定性と効率性を確保します。大規模なクラウドサービスのインフラ構築では、複数のデータセンターを連携させ、高可用性と耐障害性を実現しなければなりません。
インフラエンジニアは、ビジネスの継続性を支える縁の下の力持ちとして、IT業界に不可欠な存在です。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃や情報漏洩などの脅威から組織を保護する専門家として、高度な技術力と洞察力が求められます。具体的には、大手EC企業のセキュリティシステム構築では、顧客データの暗号化、不正アクセス検知、脆弱性診断などを実施します。
常に進化するサイバー脅威に対応し、組織の信頼性を維持するセキュリティエンジニアは、デジタル時代に不可欠な存在といえるでしょう。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、IT開発プロジェクトの成功を左右する重要な職種です。複雑なプロジェクトを効率的に管理し、目標達成に導く能力が求められます。例をあげると、大規模な基幹システム刷新プロジェクトでは設計から開発、テスト、運用までの各フェーズを統括し、予算と納期を厳守しながら品質を確保します。
技術知識とリーダーシップを兼ね備えたプロジェクトマネージャーは、IT業界で高い需要がある職種といえるでしょう。

IT系の代表的な職種 | 営業・コンサル系

IT業界の成功と発展には、すぐれた技術だけでなく、顧客のニーズに合わせて技術力やサービスを提案する能力も欠かせません。ここでは、IT系の営業・コンサル職に焦点を当て、技術と事業を橋渡しする重要な役割を紹介します。

営業職(プリセールス)

プリセールスは、ITに関する技術知識と営業スキルを兼ね備えた専門家であり、顧客のニーズを深く理解し、最適なソリューションを提案します。たとえば、大手製造業向けにERPシステムを提案する際、業務プロセスの分析から導入効果まで、技術的な観点から説明をおこないます。
プリセールスは技術と営業のブリッジとなり、複雑なIT製品の価値を顧客に効果的に伝える、IT業界に不可欠な職種です。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、高度な技術知識を活かして顧客の課題を解決する専門家です。単純な製品説明にとどまらず、顧客の業務プロセスを深く理解し、技術的な側面から最適なソリューションを提案します。
具体的には、金融機関向けにクラウドサービスを提案する際、セキュリティ要件や規制対応を考慮しつつ、具体的な導入手順やカスタマイズ方法を提示します。セールスエンジニアは、技術と営業のスキルを融合させ、複雑なIT製品の価値を顧客に伝える重要な役割といえるでしょう。

ITコンサルタント

企業のIT戦略立案や課題解決を支援する重要な職種です。高度な専門知識とビジネス感覚を兼ね備え、クライアントのニーズに合わせた最適な解決策を提案します。例として、大手小売業の業務効率化プロジェクトでは、既存システムの分析から新技術導入まで幅広くアドバイスし、従業員の残業時間が20%削減しました。
このように、ITコンサルタントはテクノロジーとビジネスの架け橋となり、企業のデジタル変革を成功に導く重要な役割を担っています。

IT系の代表的な職種 | クリエイティブ系

IT業界におけるクリエイティブ系の職種は、技術と芸術性を融合させ、ユーザー体験を革新する魅力的な分野です。デジタル時代の最前線で活躍し、ビジネスの成功に直結する創造的な仕事を担っています。以下では各職種の仕事内容と重要性を解説します。

WEBデザイナー

WEBデザイナーは、デジタル世界の魔術師ともいえる存在です。なぜなら、WEBデザイナーは見た目の美しさだけでなく、ユーザーの心を掴む体験を創造できるからです。そして、最新のデザインツールと想像力を駆使し、ブランドの個性を視覚的に表現する役目を担っています。
身近な例をあげると、ユーザーの購買意欲を高めるECサイトのデザインや情報を直感的に伝えるインフォグラフィックの制作など、活躍の場は多岐にわたります。WEBデザイナーの世界は、常に進化し続ける挑戦的で魅力的な職種といえるでしょう。

WEBディレクター

WEBディレクターは、デジタルプロジェクトの指揮者として、クリエイティブとビジネスをつなげる重要な役割を担います。クライアントの要望を理解し、ヒアリングした内容をWEBサイトやアプリケーションとして具現化する過程を統括します。
大手企業のブランドサイトリニューアルでは、マーケティング戦略からUX設計、制作管理まで幅広く携わります。高度なコミュニケーション能力と戦略的思考が求められるWEBディレクターは、デジタル時代のリーダーシップを体現する必要不可欠なポジションです。

IT系の代表的な職種 | マーケティング系

IT業界のマーケティングに関する職種は、デジタル時代における企業の成長を左右する重要な役割を担っています。以下では、急速に進化するIT業界で注目を集めるマーケティング系の職種を詳しく解説します。

WEBマーケター

WEBマーケターは、デジタル時代における顧客獲得の要です。オンライン上での企業のブランド価値向上と売上拡大を担当し、SEO対策やコンテンツマーケティングなどを駆使します。たとえば、ECサイトのコンバージョン率を改善するためにA/Bテストを実施し、ランディングページの最適化をおこない、結果的に売上が向上したケースもあります。
WEBマーケターはデータ分析と創造性を融合させ、企業の成長を加速させる重要な職種です。

データアナリスト

データアナリストは、ビジネスの意思決定を支える情報の解読者です。膨大なデータから有意義な予測を導き出し、企業戦略の立案に貢献します。一例をあげると、大手小売チェーンの購買データを分析し、季節ごとの商品需要予測モデルを構築しました。
これにより在庫管理が最適化され、年間で数億円のコスト削減を実現しました。データアナリストは、数多の情報から企業が求める価値を見出し、企業の競争力を高める重要な役割を果たしています。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、高度な統計学や機械学習の知識を駆使し、複雑なデータから未来を予測する仕事です。具体例として、金融機関での不正検知システムの開発では、過去の取引データを分析し、AIモデルを構築しました。
その結果、不正検知率が向上し、年間数億円の損失を防ぐことに成功しました。データサイエンティストは、データの力で企業に革新をもたらす、IT業界の最先端を行く職種といえます。

IT系の仕事で活躍できる業界

技術革新が加速する現代社会において、IT人材の需要は急速に拡大しています。以下では、IT系の専門家がとくに輝きを放つ5つの主要業界を解説します。

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界はIT系人材の活躍の場としてもっとも注目されています。あらゆる産業でデジタル化が進み、ソフトウェアの需要が急増しているからです。大手自動車メーカーでは、自動運転技術の開発にAIエンジニアが必要不可欠です。
また、金融機関ではフィンテックの進化に伴い、セキュリティに精通したプログラマの需要が高まっています。このように、ソフトウェア業界はITに強い人材が活躍できる場が数多く用意されています。

ハードウェア業界

ハードウェア業界は、IoTデバイスやウェアラブル技術の発展により、ハードウェアとソフトウェアの融合が進んでいます。例として、スマート家電の開発ではセンサー技術に精通したエンジニアとアプリ開発者が協力し、革新的な製品を誕生させています。
以上の点から、ハードウェア業界は最新技術を駆使し、物理的な製品を介して社会貢献できる貴重な環境といえるでしょう。

インターネット・WEBサービス業界

インターネット・WEBサービス業界は、働き手の創造性と技術力が最大限に発揮される分野です。この業界が注目される理由は、デジタルトランスフォーメーションの加速により、オンラインサービスの需要が急増しているからです。大手ECサイトでは、AIを活用した商品レコメンドシステムの開発にデータサイエンティストが欠かせません。
また、動画配信プラットフォームでは、アルゴリズムを駆使したコンテンツ配信の最適化にWEBエンジニアが重要な役割を果たしています。したがって、インターネット・WEBサービス業界は革新的なサービスをとおして、人々の生活を豊かにできる魅力的な舞台が整っています。

通信業界

通信業界は最新のテクノロジーと技術に直接触れられる分野です。5GやIoT、クラウドサービスの急速な発展により、高度な技術力を持つ人材の需要が高まっています。大手通信キャリアでは、5Gネットワークの構築や最適化にネットワークエンジニアが不可欠です。
また、IoTデバイスの接続性向上や通信セキュリティの強化にも専門知識を持つ人材が重要な役割を担っています。このように、通信業界はIT技術の最前線で活躍できる、やりがいのある職場といえるでしょう。

情報サービス業界

情報サービス業界は、専門的な知識と創造性が最大限に発揮される分野です。ビッグデータ分析やAI技術の進化により、企業のデジタル化支援やシステム構築の需要が急増しているからです。具体例として、大手小売業向けの需要予測システム開発では、データサイエンティストとシステムエンジニアが協力し、AIを活用した精度の高い予測モデルを構築しました。
この結果、在庫管理の最適化と売上向上に大きく貢献しました。それゆえ、情報サービス業界はIT技術を駆使して企業の成長を支援できる、将来性のある職場といえます。

IT系の職種別平均年収

IT系における各職種の年収を把握することで、自身の目標設定や将来の生活設計に役立ちます。ここでは、主要なIT職種の平均年収を紹介します。

開発・エンジニア系

開発・エンジニア系の平均年収は約550万円で、技術力と経験が高く評価されれば、年収アップも期待できます。また、大手IT企業であれば、平均年収を大幅に超えるエンジニアも珍しくありません。そのため、開発・エンジニア系はスキル次第で高収入を得られる職種といえます。

営業・コンサル系

営業・コンサル系の平均年収は約600万円です。顧客との交渉力や提案力が直接売上に結びつくため、高い報酬が得られます。大手のITコンサル企業では、大型案件を獲得した営業担当が年間1,000万円以上の報酬を得ることもあります。営業・コンサル系は、成果次第で高収入を狙える職種といえるでしょう。

クリエイティブ系

クリエイティブ系の平均年収は約500万円です。デザイン力や企画力が重視され、独創的な作品で高評価を得られるためです。クリエイティブ系は、才能と努力次第で高収入を目指せる職種といえます。

マーケティング系

マーケティング系の平均年収は約650万円です。データ分析力や戦略立案能力が企業業績に直結するため、高い報酬が得られます。たとえば、EC企業のデジタルマーケターが効果的な広告戦略で売上を2倍に伸ばし、平均年収を大幅に超えるケースもあります。

IT系の仕事に就くには?

IT系の仕事に就くには、専門的な知識とスキルの習得が重要です。IT業界には高度な技術と急速な変化に対応する適応力が求められるからです。IT系の仕事に就職するには、大学や専門学校でIT関連の学部や学科に進学し、基礎から応用までを学習するのがおすすめです。
例をあげると、情報工学科で学んだ学生が在学中にプログラミングコンテストで優秀な成績を収め、大手IT企業への就職を果たしたケースがあります。また、IT系企業でアルバイトやインターンシップを経験し、スキルと業界の雰囲気を掴むことも効果的です。
しかし、IT業界での成功を目指すなら教育機関での継続的な学習と実践などで、知識やスキルを磨いていくとよいでしょう。

まとめ

IT系の仕事は多岐にわたり、開発・エンジニア系、営業・コンサル系、クリエイティブ系、マーケティング系などさまざまな職種があります。IT業界にチャレンジしたい人は、今回の記事を参考に自分自身の適性や目標に合わせて最適な就職先を選びましょう。

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