卒業生インタビュー「スポーツの現場で、人の“復帰”を支える仕事」

【目次】
「スポーツの現場で、人の“復帰”を支える仕事」
花園近鉄ライナーズ アスレティックトレーナー兼鍼灸師・古池翔吾さんインタビュー
スポーツ業界で働きたい高校生のみなさんへ。今回は、北海道ハイテクノロジー専門学校 スポーツ鍼灸アナリスト学科の卒業生で、現在は花園近鉄ライナーズのメディカルトレーナー(アスレティックトレーナー兼鍼灸師)として活躍する古池翔吾さんのお話を紹介します。キーワードは「スポーツトレーナー」「鍼灸師」「スポーツ」。最前線の現場で求められる力と、やりがいに迫ります。
プロフィール
所属:花園近鉄ライナーズ メディカルチーム
役割:アスレティックトレーナー兼鍼灸師
仕事の中心は「怪我の対応から復帰まで」
ラグビーは練習中にも怪我が起きやすいスポーツです。古池さんは、発生直後の対応、治療、そして復帰に向けたリハビリまでを一貫して担当しています。選手一人ひとりの状態に向き合い、コンディションを引き上げて試合へ戻すことが日々のミッションです。
データで“見えない不調”を可視化
チームでは走行距離やスピード、怪我が起きた局面の映像解析など、データ分析を重視しています。不調時と元気な時のデータを比較することで、身体のわずかな変化や負荷の偏りを把握できます。データは身体の状態を知るための強力なツールであり、メディカルとハイパフォーマンスの両面を支える基盤になっています。
進路の転機:「本当にやりたいこと」へ
もともとは看護師を志していた古池さん。しかし進路を考える中で「本当にやりたいのはスポーツに関わること」だと気づきました。インターネットで学校を知り、オープンキャンパスに参加。鍼灸がスポーツ現場で強く求められていることを知ったことが決め手になりました。「スポーツに関わって仕事がしたい」——その想いが今につながっています。
鍼灸×データで広がる可能性
現場で痛感したのは鍼灸の重要性です。筋緊張の緩和や痛みの軽減、可動域の改善など、コンディション調整に直結します。さらにデータ分析の視点を持てば、介入のタイミングや効果検証が明確になり、選手の復帰をより確実に後押しできます。鍼灸とスポーツアナリティクスの組み合わせは、これからのスポーツトレーナーにとって大きな武器になります。
仕事のやりがいは「復帰の瞬間」にある
怪我を乗り越えた選手がピッチに戻る瞬間は、何度見ても胸が熱くなります。喜びも悔しさも、選手と一緒に分かち合える。結果に直結する現場で、人の力になる実感を得られることが、この仕事の何よりの魅力です。
高校生のみなさんへ
スポーツが好き、その気持ちは最大の原動力になります。
鍼灸の専門性は現場で強く求められています。国家資格の強みは一生ものです。
データを扱う素養を身につけると、判断の質と説得力が高まります。
現場はチームワーク。観察力、コミュニケーション、そしてやり切る姿勢が力になります。
学びへの第一歩は、現場を“体感”すること
文章では伝えきれない空気感や学びの具体像は、来てみるとよくわかります。スポーツトレーナーや鍼灸師としてスポーツの現場で活躍したい方は、ぜひオープンキャンパスで授業体験や設備見学、在校生・教員への相談を体験してください。
将来、あなたが支える一人の選手の復帰が、チームの、そしてファンの歓喜につながります。最前線で戦う“支えるプロ”への道を、一歩ずつ踏み出していきましょう。


