2025年7月16日(水)、北海道ハイテクノロジー専門学校 第5校舎4階カンファレンスセンターにて、AIビジネス学科の学びの一環として企画された特別講話イベント「Start up 第1話 -札幌ではなく恵庭で起業したstory-」が開催されました。
このイベントは、起業というキャリアの可能性を学生に伝えることを目的とし、実際に地元・恵庭でビジネスを立ち上げた3名のゲストをお招きして行われました。
AIビジネス学科は、ITメディア学科での3年間の学びを基盤に、ビジネスや起業、マネジメントを深める4年制の学科であり、今回の講話はその実践的な学びの一環として位置づけられています。
起業家3名によるリアルトーク
今回の特別講話の全体のテーマは 地元で起業した「等身大のロールモデル」と自分でもできるかも⁉
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櫻田 めぐみ 様 Kimono_Lab代表(テーマ:「“好き”がきっかけで起業」)
着物と写真を軸とした事業を展開。副業から本業への転換や、身近な趣味がビジネスになっていった経緯を等身大の視点で語ってくださいました。 -
鹿倉 大望 様 株式会社縁日 代表取締役(テーマ:「起業において大切な考え方」)
1名で起業する時、起業して社員を雇い会社を大きく成長させる時に大切な考え方など、経験談を交えながら語ってくださいました。 -
鷲尾 充報 様 合同会社Do Kids Lab CEO(テーマ:「なんやかんやで起業できた」)
ITスキルを活かし、自らの事業を立ち上げた経験を紹介。AIビジネス学科やITメディア学科で学んできたことが、どのように起業の武器になるかが具体的に語ってくださいました。
ITメディア学科の学びをビジネスへつなぐ
AIビジネス学科は、ITメディア学科での3年間の学びを土台として、4年目にビジネスやマネジメント、マーケティングといった視点を加えた発展型のカリキュラムで構成されています。
そのため、プログラミングやデザイン、動画制作、AI技術といった専門的なスキルを「身につけて終わり」にせず、“どうやって人に届け、価値に変えるか”という実践的な学びへとつなげていくことが可能です。
今回の講演で語られた3名の起業家の話には、まさにそのプロセスが詰まっていました。
例えば、「趣味からのスタート」「技術を活かした課題解決」「地域資源との組み合わせ」など、学生たちが日々の学びの中で培っている力が、実社会でどう応用できるのか――。
それを体感できたことは、学生にとって大きな学びだったはずです。
「学んだことをビジネスに変える」
それは簡単ではありませんが、本学科の学びが、その“最初の一歩”を支える力になっていることを感じられる講演となりました。
クロストークと質疑応答で広がる視点
「起業して一番よかったこと」「お金に困ったときどう乗り越えたか」「最初にやっておいてよかったこと」など、現場のリアルを掘り下げたクロストークでは、学生たちが将来を具体的に思い描くヒントが数多く語られました。
質疑応答の時間には、学生からの**「失敗したと感じたときはどのように乗り越えましたか?」**という質問に対し、登壇者から印象的な答えがありました。
「失敗を失敗だと思わないこと。すべては次につながると信じて、止まらずに動き続けることが大事。」
この力強いメッセージに、うなずく学生の姿も多く見られました。
「完璧な道のりではなくても、進むことで道になる」――そのリアルな言葉は、教科書では学べない“生きた学び”として、参加者の心に深く残ったはずです。
ゲストからのメッセージ:「まず一歩、動いてみること」
「考えるより動くこと」「失敗してもいいから、やってみること」
ゲストから学生へのエールは、どれも経験に裏打ちされた言葉ばかり。
「自分にもできるかも」と感じた学生も多く、アンケートでも高い満足度が得られました。
■講演後も続いた対話――学生とゲストのつながり
講演が終了した後も、会場では多くの学生がゲストのもとに足を運び、個人的な質問や進路の相談をする姿が見られました。
中には、すでに内定が決まっている学生が「将来、地元で起業したい。でもまず何から始めればいいか」と真剣に相談をする場面もあり、学生たちが自らのキャリアを主体的に考えるきっかけとなったことが感じられました。
ゲストも一人ひとりの声に丁寧に耳を傾け、経験に基づいた具体的なアドバイスやエールを送ってくださり、“リアルに会って話せる”場ならではの学びと刺激が、最後まで途切れることなく続いていました。