いま人気ドラマのテーマにも取り上げられて話題となっている「消防団」ですが、私たちが普段耳にすることが多いのは、消防団よりも「消防士」や「消防署」かもしれません。
そのため消防団という言葉を初めて耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
日本初の救急救命士養成校でもある本校が、消防団と消防署の違いを、よくある質問とともにお話します!
これを読むと、消防団の理解度がもっと深まるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
①消防団は消防署と同様の消防機関(組織)です。
1つめは消防団の組織について!
消防署は常備消防職員(いつも勤務している)による消防機関です。
それに対して消防団は、普段は様々な仕事に就いている人たちが、火災・風水害・震災時に消防団員となり消防活動を行う非常備(いつも勤務していない)の消防機関です。
ですから、道ですれ違うサラリーマンの方やラーメン屋の店員さん、学校の先生やご近所さんが消防団員かもしれません。
②消防団員になるための条件はあるの?
2つめは消防団員になるための条件について!
消防団の入団条件は、市区町村ごとに条例という決まりで定められています。
一般的には18歳以上で、その市区町村に居住(または通勤、通学)していれば男性でも女性でも入団できます。
市区町村によって条件が異なることがありますので、最寄りの消防署にお問い合わせください。
③消防団はどんな仕事をするの?
3つめは消防団のお仕事について!
▼平常時(災害時以外の時)活動▼
①教育訓練や災害の発生を想定した訓練
各消防署で実際の災害を想定して行う訓練のほか、各都道府県に設置されている消防学校(消防活動の教育機関)に入校し、訓練を実施します。
②応急手当などの普及活動
救命講習会などで、心肺蘇生法やAEDの取り扱いを指導したり、ケガをした時の応急手当の方法などを指導しています。
③防火指導などの啓発活動、高齢者宅訪問
火災の発生を未然に防ぐための取り組みとして、各家庭を訪問して火災予防を呼び掛けたり、設置されている防火設備に異常がないか確認したりします。
また、高齢者の方を訪問し、暖房機器や調理器具などの火の取り扱い状況を確認し、火災予防についてアドバイスをするなど、とても重要な役割を果たしています。
◆災害発生時の活動▼
火災や風水害、震災などが発生した際、消防団員は集合所に集まって出動したり、直接現場に駆け付けて活動します。
火災現場では消火作業や消防署員と連携した活動、震災や風水害などの大規模災害発生時には救助・救出活動、消防車両などによる警戒巡回、避難誘導などを行い、様々な現場で活躍しています。
④消防団員はボランティアですか?
4つ目は、消防団員がボランティアか?について!
実は消防団員は公務員です!ただし、特別職の非常勤地方公務員です・・・と言われても、ピンときませんよね?
消防団員は災害時などで活動する時は、公的な立場(公務員)として活動を行うため権限と責任があり、その内容は条例や規則等で定められています。
その一方で、普段は本業を持ちながら自分の意志で参加するため、消防団員はボランティアとしての一面も持ち合わせています。
また、消防団員には活動の苦労に対して、多くの市区町村で年額報酬(数万円程度)や災害活動または訓練に出動した際の出動手当(1回あたり数千円程度)などが支給されます。
更に以下のような待遇もあります。
・退職時には、退職報償金が支給されます。
・被服(防止やヘルメット、防火服や活動服、活動用の靴など)が貸与されます。
・表彰制度があります。
・万が一活動で死傷した場合、公務災害補償金の対象となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、「消防団」について考える参考にしていただけたら幸いです。
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今後の更新もお楽しみに!
消防に関わるお仕事については、オープンキャンパスでも詳しく説明しています。
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