
ゲームの企画立案からキャラクターデザインまで、幅広い業務に関わるゲームデザイナーですが、そんな職業に憧れている人も多いのではないでしょうか。
一方で、「どうすればゲームデザイナーになれるのかわからない」と感じている人もいるはずです。そこでこの記事では、ゲームデザイナーの具体的な仕事内容や、なるにはどうすればよいのか、学校の選びのポイントなどについて解説します。
【目次】
ゲームデザイナーとは
ゲームデザイナーとは、ゲームに登場するキャラクターや背景、アイテムから、メニュー画面にいたるまで、ゲームのあらゆるビジュアルをデザインする職業です。
ビジュアルのクオリティは、プレイヤーの没入感に大きく影響するため、ゲームデザイナーはゲームの制作において欠かせない存在といえます。
近年は、SNSと連動したソーシャルゲームの市場が拡大しており、家庭用ゲーム機だけでなく、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、さまざまなデバイスで楽しめるゲームも続々と登場しています。こうしたゲーム市場の拡大・多様化に伴い、ゲームデザイナーの需要は今後さらに高まると考えられます。
ゲームデザイナーの仕事内容
ゲームデザイナーの主な仕事は、ゲームのビジュアルデザインですが、それ以外にもさまざまな役割があり、どれも高品質なゲームを作成するために欠かせません。ここでは、代表的な仕事内容を紹介します。
1.ゲームの企画、シナリオ作成
ゲームの企画やシナリオ作成も、ゲームデザイナーの仕事です。いくらキャラクターのビジュアルがよくても、世界観やストーリー性が弱ければ、プレイヤーに支持されるゲームにはなりません。そのため、魅力的なシナリオを作れるかどうかが重要なポイントになります。
ゲーム制作では、まず「どのようなゲームを作るのか」という企画をまとめ、コンセプトや、テーマ、ルールなど、全体の方向性を決めます。
ゲームの方向性が決まったら、シナリオ作成のスタートです。まずコンセプトをもとに、キャラクター設定や物語の流れを詰めます。物語の大まかな展開が固まったら、起承転結に沿ってあらすじを作成し、あらすじを基にシナリオを仕上げます。
これらの工程は、ゲームデザイナーではなく、ゲームシナリオライターが行うこともあります。
2.レベル・ステージ設計
ゲームデザイナーは、レベルやステージの構成も担当します。レベル・ステージ設計とは、ステージの演出や難易度設定などプレイヤーが快適にゲームを楽しむための細かな調整をおこなうことです。
ステージ演出では、キャラクターの視点や立ち位置、アイテムの配置などを工夫し、プレイヤーが状況を理解しやすく、スムーズにゲームを進められるように設計します。
ステージごとの難易度設定では、敵キャラクターが登場するタイミングや罠などを、ステージの難易度に合わせて設定します。また、プレイヤーが違和感なくゲームを進められるよう、レベルアップに必要な経験値のバランスや、アイテムのドロップ率といった成長要素も調整します。
レベルやステージの構成は、プレイヤーが充実してゲームをプレイできるか、面白いと感じられるかどうかを左右する、非常に重要な仕事です。
3.UI/UXデザイン
ゲームデザイナーは、ゲームのUI/UXの設計も担当します。
UIとは「user interface(ユーザーインターフェース)」の略で、プレイヤーが画面を見たり操作したりする部分のことです。具体的にはタイトル画面やメニュー、ボタン、アイテム欄などが該当します。UIデザインでは、文字情報ばかりに頼らず、図や絵を用いるなど年齢を問わず誰でも直感的に操作できるようにすることが重要です。
UXとは「user experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、ユーザーが製品やサービスを使ったときに感じる体験のことです。ゲームの場合は、プレイヤーがゲームで感じる楽しさや面白さ、操作のしやすさなど、ゲームを通して得られる体験全体を指します。UXデザインでは、ゲームの面白さだけでなく、シナリオの魅力やキャラクターの個性など、あらゆる要素を通してプレイヤーに「また遊びたい」と思ってもらえる体験に仕上げることが求められます。
4.デバッグ・テストプレイ
ゲーム業界では、担当者がプレイヤーの視点に立ってゲームをプレイし、内容を評価したりバグを検出したりすることを、デバッグと呼びます。デバッグでは、できるだけ多くのバグを見つけて、ゲームがスムーズにプレイできるようにすることが重要です。
一方、テストプレイは、リリース前のゲームをプレイして、不具合やバグを発見し、修正まで行う作業です。そのほか、ゲームのコンセプトや世界観が守られているか、スムーズに操作できるか、といった確認も行います。また、新たなバグが生まれないように調整することも、大切な仕事です。
デバッグやテストプレイの精度は、プレイする担当者の経験やスキルに左右されます。そのため、ゲーム開発の知識やスキルに長けた人が行うことがほとんどです。
5.他の業務との調整・連携
ゲームデザイナーの仕事は、単独で行うものではありません。プログラマーやアーティスト、サウンド担当など、さまざまな役割を担う人たちと連携しながらゲームを作り上げていきます。
たとえばサウンド担当にゲームの世界観やビジュアルを的確に伝え、それに合ったBGMを考えてもらうのも、ゲームデザイナーの重要な役割です。また、ゲームをスムーズに完成させるために、ゲームデザイナーが全体の調整役となるケースも少なくありません。
納期や予算などの制約がある中でも、各部門の意見をまとめ、円滑にプロジェクトを進行できるようにするには、臨機応変な対応力やリーダーシップが求められます。
ゲームデザイナーが各部門と適切に連携することが、クオリティの高いゲームを作るための必須条件です。
ゲームデザイナーに必要なスキル・知識
ゲームデザイナーには、ゲームやデザインをはじめ、さまざまなスキルや知識が求められます。ここでは、ゲームデザイナーになるために必要な知識とスキルを紹介します。
論理的思考力・ゲームシステム理解
ゲームデザイナーに欠かせないのが、論理的思考力とゲームシステムへの理解です。企画会議やプレゼンでは、論理的で説得力のある説明ができるかどうかが問われます。また、ゲームの最適化作業やバグ修正では、問題の原因を的確に突き止め、論理的に解決策を導き出す必要があります。
さらに、ゲームシステムを正しく理解できていなければ、さまざまな作業には携わることはできません。ゲームデザイナーの仕事は、仕様の設計や世界観の構築、キャラクターデザインなど、多岐にわたります。加えて、各工程の要素をチェックする仕事も担います。バグがなく、動作がスムーズで、プレイヤーが没入できる高クオリティなゲームを作るには、ゲームシステムに対する理解と、専門的な知識が不可欠です。
デザイン・アートの基礎知識
魅力的なキャラクターや背景を生み出すには、デザインやアートに関する高度な知識が必要です。現代のゲームは、実写のようなリアルな表現が特徴で、こうした世界観を生み出すには、見たものを正確に描写できる力が欠かせません。さらにグラフィックソフトを使って頭の中のイメージを形にしていく技術も必要となります。
また、色の組み合わせやレイアウト(配置)といったアートの基礎知識も大切です。これらが身についていないと、キャラクターの動きが不自然に見えたり、背景のパース(遠近感)がずれてしまったりして、プレイヤーがゲームの世界に入りこみにくくなります。
プレイヤーが面白いと思えるゲームを作れるかどうかは、ゲームデザイナーがどれだけデザインのスキルとアートの知識を深めているかにゆだねられています。
プログラミング・ゲームエンジンの知識
ゲーム制作には、プログラミングとゲームエンジンの知識が欠かせません。
プログラミングは、キャラクターや物の動き、ゲーム内のルールなどを実際に動かすために必要なものです。ゲーム開発では、おもに「C++やC#」「JavaScript」などのプログラミング言語が使われます。
ゲームエンジンとは、ゲームを効率的に開発するための機能を搭載しているソフトウェアのことです。有名なゲームエンジンには、「Unity」「Unreal Engine」などがあります。これらのゲームエンジンは柔軟性が高いため、多くの大手ゲームスタジオが利用しています。
ゲームデザイナーを目指す場合は、少なくとも主要なプログラミング言語やゲームエンジンの知識とスキルを身につけておくのがおすすめです。
コミュニケーション力・チームワーク
コミュニケーション力や協調性は、ゲームデザイナーにもっとも求められるスキルのひとつです。先ほどお伝えしたとおり、ゲームデザイナーはプログラマーなど、さまざまな専門家と連携しながらゲーム開発を行います。そのため、考え方や意見の受け取り方に齟齬が生じると、業務に支障が生じてしまいます。
異なる職種の人たちが意見をすり合わせながら業務を進めるには、高いコミュニケーション能力が必要です。また、お互いの意見を尊重しつつ、トラブル発生時に協力して問題解決するために、チームワークも求められます。
最近では、リモートで業務を行うケースも増えています。オンラインでも連携を取ってスムーズに業務を進めるために、協調性は欠かせません。
最新ゲーム業界のトレンド理解力
ゲームデザイナーは、ゲーム市場のニーズや最新のトレンドを素早く察知し、分析できる力も求められます。ゲーム業界は日々進化しており、トレンドも目まぐるしく変化しています。そのため、最新のトレンドや、これから注目されるであろうコンテンツを集め、アイデアへと落とし込める人材が求められるでしょう。
最新のトレンドをキャッチするには、積極的な情報収集が欠かせません。アンテナを常に張り巡らせて、現在の市場の動向から、今後どのようなニーズが生まれるのかを予測できるスキルを磨いておきましょう。
また、最新のトレンドから新しいアイデアを企画に落とし込む柔軟な発想力や、プレイヤーのニーズを反映したゲーム開発ができるマーケティングスキルも備えておけば、高い評価を得られるでしょう。
ゲームデザイナーになるには
ゲームデザイナーになるために、特別な資格や学歴は必要ありません。
しかし、デザインに関する専門的な知識や、CG技術・プログラミングといったゲーム制作に関わる知識を身につけておくことがおすすめです。独学でも学べますが、グラフィックや開発などのスキルを身につけるのは、簡単ではありません。そのため、専門学校で必要な知識を身につけることが、もっとも一般的な方法です。
ゲームデザイナーを目指すなら、ゲーム制作に特化した学科や、IT、情報工学などが学べる専門学校がおすすめです。こうした学校では、基礎から応用まで幅広いスキルを身につけることができます。
また、就職活動の際に、専門学校で学んだスキルをアピールすれば、未経験でも自分の能力を理解してもらいやすく、就職活動に役立つメリットがあります。さらに、ゲーム業界への就職サポートが充実している学校も多いため、卒業後の進路も安心です。
ゲームデザイナーの年収
ゲームデザイナーの年収の平均値は、およそ500~600万円ですが、会社の規模や働き方によって異なります。新卒のゲームデザイナーは、年収300~350万円前後からスタートすることがほとんどです。そこから経験を積んでキャリアアップできれば、年収もアップします。
フリーランスの場合、プロジェクトごとに報酬が異なるため、年収はなかなか安定しません。しかしうまく仕事をこなすことで、年収1,000万円を超える高収入を得ている人も少なくありません。
ゲームデザイナーを目指す学校選びのポイント
ゲームデザイナーを目指すには、専門の学校でゲーム開発の基礎から応用までしっかり学ぶことがおすすめです。そこでここからは、専門学校選びの際にチェックしたいポイントを紹介します。
学べる分野・カリキュラムの内容
ゲームデザイナーになるための知識やスキルが学べるカリキュラムが用意されている学校を選びましょう。ゲーム業界にはさまざまな分野があり、それぞれ求められるスキルは異なります。ゲームデザイナーを目指す場合は、デザインに関する授業が充実している学校を選ぶと、学びやすくなるでしょう。
同じような名前の学科やカリキュラムでも、学校によって授業内容は異なります。たとえば「ゲームデザイン学科」としていても、ある学校ではキャラクター作りや背景の描き方に重点を置いている一方、別の学校ではプログラミングやゲームエンジンの使い方を中心に学ぶことがあります。
各専門学校のホームページをチェックして、公開されているカリキュラムを比較検討し、学びたい分野の授業が充実している学校を選びましょう。
就職支援や企業との連携
就職支援や企業と連携しているかも重要です。ゲームデザイナーの就職活動には、制作したゲームやキャラクターなどをまとめた「ポートフォリオ」の提出が必要となります。ポートフォリオ制作について指導してくれる学校を選べば、より完成度の高いものが作れるでしょう。そのほか、面接対策や求人紹介などのサポートがある学校を選べば、準備や進め方の支援が受けられるため、就職活動がスムーズに進められます。
ゲーム業界の各企業と連携している学校なら、第一線で活躍するプロの講習が受けられる、インターンシップで実務経験が積める、というメリットがあります。
最新施設の充実度
学校の施設や設備が充実しているかもチェックしましょう。最新のパソコンやソフトの導入があるか、VR/AR環境は整っているか、設備が自由に使える実習室が設置されているかなど、できるだけ制作現場に近い状態の専門学校を選ぶのがおすすめです。
学校の設備を利用して、在学中に最新のソフトやゲームエンジンの操作に慣れておけば、就職時のアピールポイントになります。また、就職してからも、即戦力として活躍できるでしょう。設備の充実度は、学校の資料やオープンキャンパスで確認できることが多いので、事前にチェックしておきましょう。
講師陣の実務経験の豊富さ
実務経験が豊富な講師陣が指導してくれるかどうかも、重要な判断ポイントです。第一線で活躍しているプロの講師陣が揃っている学校なら、最新の技術やトレンドについて直接学べます。また、現場のリアルな話を聞く機会も多いので、ゲームデザイナーという職業への理解を深められるでしょう。
プログラミングやゲームエンジン、デザインについてはもちろん、打ち合わせでアイデアを提案する方法や、制作秘話、失敗談など、興味深い話が聞けるのも、プロから学ぶメリットのひとつです。
卒業生の活躍状況
卒業生の就職先や活躍状況も確認しておきましょう。卒業生がどのくらいゲーム業界に就職しているのか、またどのように活躍しているかを確認することで、卒業後に自分が目指す働き方ができるかどうかをイメージしやすくなります。
ゲームデザイナーとして活躍している卒業生や、希望するゲーム制作会社で働いている卒業生が多い学校を選ぶのがおすすめです。
卒業生の就職状況は、学校のホームページやパンフレットで確認ができます。
チーム開発や制作コンテストの機会
チーム開発や制作コンテストなど、実際にゲームを制作する機会が多い学校を選べば、ゲーム制作の実践的な知識やスキルが確実に身につきます。また、チームで協力して制作することで、ゲームデザイナーに欠かせないコミュニケーション力や協調性も身につくでしょう。
さらに、制作コンテストに参加することで、自分の作品がプロに評価されるという貴重な機会が得られます。コンテスト参加がモチベーションになり、ゲームデザイナーへの夢や憧れがますます大きく膨らむはずです。
ゲームデザイナーに向いている人
ゲームデザイナーに向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- ゲームが好きな人
- 論理的に物事を考えられる人
- 自己管理ができる人
- 協調性のある人
- 好奇心が旺盛な人
ゲームデザイナーになるには、ゲームに興味を持ち、自ら学ぶ姿勢が必要です。好奇心が旺盛で、ゲームに限らず音楽や映画など、さまざまなジャンルの知識を吸収できる人はゲーム制作にも力を発揮できるでしょう。
また、ゲームのルールを設計する際には、論理的思考力も欠かせません。物事を論理的に考えられれば、プレゼンや企画会議で説得力のある話ができるでしょう。
さらに、ゲームデザイナーは、さまざまな専門家と連携してゲーム制作を行うのが仕事です。スムーズに業務を進めなければいけないため、協調性がある人も向いているでしょう。
まとめ|ゲームデザイナーになるなら「北海道ハイテクノロジー」
ゲームデザイナーは、ゲーム制作で重要な役割を担う仕事です。ゲームが好きな人にとっては、自分が生み出したゲームが世界中のプレイヤーに楽しんでもらえるため、天職ともいえる職業でしょう。
北海道ハイテクノロジー専門学校のITメディア学科では、プログラミングやデザインなど、ゲームデザイナーに必要な知識やスキルが身につくカリキュラムが揃っています。最新の施設や設備のもと、プロの講師陣からゲーム制作について学べるのが魅力です。
現在北海道ハイテクノロジー専門学校では、オープンキャンパスを実施中です。充実の設備やカリキュラムを実際に体験してみたい、という方は、ぜひ参加してみてください。
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