ITメディア学科の2年生が「IT×自然環境」をテーマに、テクノロジーで地域の課題を解決する実習を実施しました。
企画・交渉・飛行・画像処理まで、すべてを学生たち自身で行う“リアルなドローン実習”です。
高校ではなかなか体験できない、現場で使われている技術に挑戦する貴重な取り組みとなりました。
倒木リスクをドローンで調査する産学連携プロジェクト
今回の実習場所は、恵庭市にある「えこりん村」様のキャンプ場。
自然に囲まれた美しいキャンプ場ですが、木が腐って倒れてしまうと、利用者に危険が及ぶ可能性があります。
これまでは広い敷地をスタッフの方が“目視でチェック”していましたが、時間も体力も必要な大変な作業でした。
そこで、本校のドローン教育の一環として、えこりん村様とタッグを組み、ドローンで森林一帯を空撮し、映像から倒木リスクのある木を効率的に探すことに挑戦しました。
現地視察から飛行計画まで、すべて学生主体で実施
夏には現地視察と事前の打ち合わせを行い、調査エリアや安全面を入念に確認。

葉が落ちて木の状態が分かりやすくなる初冬に、ドローンを使った空撮を実施しました。
撮影時には、風の影響、視界、周囲の安全確認など、多くのポイントを学生同士で声を掛け合いながら慎重にチェック。
飛行ルートを設定し、自動運転(プログラムしたルートを自動で飛行する機能)で撮影を行いました。
最も大変だったのは「飛行高度」の見極め
実習の中で特に苦労したのがドローンを飛ばす高さです。
- 高い高度:木にぶつからず安全だが、細部が見えにくい
- 低い高度:細部まで確認しやすいが、木に接触して墜落しやすい
このバランスを取るため、学生たちは高さや航路を何度も調整し、最終的に4回の撮影を重ねて最適な飛行条件を導き出しました。
まさに「現場で判断する力」が問われる貴重な体験となりました。

今後の作業と成果公開について
これから撮影した映像を加工し、倒木リスクが高い木々を選定して、えこりん村様へお渡しする予定です。
今回の実習を通して、学生たちは技術を地域で活かす力の大切さを実感しました。
今後も北海道ハイテクは、ドローン技術を活用した地域連携プロジェクトを積極的に進めていきます。
成果がまとまり次第、あらためてブログで紹介しますのでお楽しみに!


