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  1. ドローンパイロットとは?必要な資格や仕事内容を紹介

ドローンパイロットとは?必要な資格や仕事内容を紹介

近年ドローン技術の進歩と共に、さまざまな産業分野でドローンの活用が広がっています。ドローンが活躍する場所は、建設現場での測量や点検、農業での農薬散布、映像制作、さらには災害対応など多岐にわたります。
また、ドローンの需要に伴い「ドローンパイロット」という職業への注目度も高まっています。今回は、ドローンパイロットの仕事内容やなるために必要な資格などについてくわしく解説します。

ドローンパイロットとは?

ドローンパイロットとは、ドローン(無人航空機)を遠隔で操作して空からの撮影や農薬散布、土地の測量、建物の点検などを行う操縦士のことです。
現在、ドローンの操縦だけを専門に仕事にしている人は少なく、本業の一部としてドローン操縦を行っています。ドローンは写真や動画の撮影、農業での農薬散布、建設現場での測量、施設の点検、警備など、さまざまな場面で使われるようになってきています。

ドローンパイロットの仕事内容

ドローンパイロットの仕事は、活躍する業界によって求められる技術や知識が異なります。ドローンパイロットが携わる主な業務分野別の仕事内容と求められるスキルを見ていきましょう。


空撮

映像制作会社やメディア業界で活動する空撮専門のドローンパイロットは、建築物や自然、イベントなどを空から撮影する仕事です。また、編集ソフトを使用して撮影したデータを加工したり編集したりすることもあります。
迫力のある映像を撮影する技術やカメラワークの知識や映像編集スキルが必要とされます。

仕事内容

ドローンを操縦して高画質の写真や映像を撮影する仕事に携わります。テレビ番組や映画、CM制作、YouTube動画などの映像コンテンツ制作を行うことも多く、お客様の要望に合わせたアングルや構図を考えることも仕事内容の一つです。

主な業種

映画やCM、テレビ番組関連の映像制作会社や、不動産や観光のプロモーションを行う広告代理店・マーケティング会社、イベント業界などです。また、フリーランスでYouTubeやSNSコンテンツ制作を行う場合もあります。


点検

建設・インフラ業界では、橋梁やビル、ダム、鉄塔、送電線などの点検業務にドローンが活用されています。ドローンは高所や危険箇所の点検を安全に効率よく行うことができるため、従来の点検方法と比べてコストと時間の削減が可能です。

仕事内容

ドローンを飛ばして対象建物に劣化がないか確認します。また、発電所や送電線など、人が入ると危険がおよぶ可能性のある場所の作業にドローンを使用することもあります。パイロットには、建築や土木の知識も求められます。

主な業種

建設・土木業界やエネルギー関連会社、ダムや道路、公共施設の定期点検を行う自治体やインフラ管理会社などです。また、損害保険会社が災害調査にドローンを活用する動きも高まっています。


測量

測量をメインに行うドローンパイロットは、ドローンにカメラを載せて建設現場や災害現場を空から測量します。

仕事内容

空中から撮影したデータを基に3Dマップを作成したり、地形を測量したりするのが主な業務です。また、レーザースキャナーや写真測量を使い地形データを収集・解析する仕事をしたり、建設計画や都市開発などに必要な土地の高さや形を計測したりすることもあります。測量の専門知識や3Dモデルのソフトウェアを操作するスキルなどが求められます。

主な業種

測量会社や建設・土木業界、自治体、森林・環境調査会社などに在籍しています。


農薬・肥料散布

農業分野では、広大な農地への農薬や肥料の散布にドローンが活躍します。ドローンを使うと農薬を効率的かつ均一に散布でき、作業効率の向上につながります。農薬を取り扱うドローンパイロットは、農薬の知識や散布技術、気象条件の判断能力があると役立ちます。

仕事内容

農業用ドローンを操縦して、農薬・肥料・種などを自動散布します。また、畑の農作物の生育状況を空から撮影して、作物に病害虫が発生していないか、成長度合いはどうかなどを確認することもあります。

主な業種

農家、農業サービス業、自治体などで必要とされます。


 

インストラクター

インストラクターとは、ドローンの関連学校で初心者向けにドローンの操縦技術や法規制について指導する役割を担います。ドローンに対する深い知識はもちろん、教える側として必要な指導力やコミュニケーション能力を持ち合わせていると有利に働くでしょう。

仕事内容

ドローンの操縦技術や関連する法律を教えます。ドローン初心者向けの基礎講習から業務用ドローンの実技指導まで対応することもあります。また、国家資格取得サポートや企業研修なども業務の一つです。

主な業種

ドローンスクールや専門学校、企業研修、自治体や防災機関などで活躍します。

 

ドローンパイロットの一般的な仕事の流れ

ドローンパイロットの仕事の流れを見ていきましょう。

まず、お客様との打ち合わせで、撮影や測量などの目的、飛ばす場所、日時などを確認し、その後、飛行に必要な準備を始めます。
ドローンを飛ばす準備では、目的に合った機体を選びます。自動で飛ばす場合は、機体にプログラムを入れたり、タブレットやパソコンで飛行ルートを設定したりします。飛行場の近くでドローンを飛ばす場合は空港へ連絡します。
当日は、ドローンなどの機材を車に積んで現場に向かいます。ときには事前の下見もあります。天気や周りの様子を確認してからドローンを操縦します。
写真や動画を撮影した場合は、データを取り込んで編集する作業も行います。また、使用したドローンのメンテナンスも大切な仕事です。
インターネットや通信技術が日々進歩していくなか、ドローンパイロットの仕事も変化しています。新しい機械やソフトウェア、次々に登場する技術やサービスに柔軟かつスムーズに対応できる知識と技術を身につけられるスキルも必要です。

ドローンパイロットになるには

ドローンパイロットになるためには、必ずしも国家資格の取得が必須というわけではありませんが、お客様に信頼されるパイロットとして活躍するために身につけたいことがあります。
ここからは、ドローンパイロットとして活躍するために身につけたいことをご紹介します。

専門知識を学ぶ

ドローンを扱うためには基礎知識、航空法規、気象学、安全管理など、専門的な知識の習得が大切です。
独学も可能ですが、専門学校やドローンスクールで学ぶことでドローンへの理解が深まり実践にも反映できます。
また、JUIDA認定資格などの民間資格の取得も専門性をアピールするうえで有利になるでしょう。

操縦スキルを身につける

実践的な操縦技術は、ドローンパイロットとして大切なスキルの一つです。ドローンを操縦するには、天候や環境が変化する中でも安全にスムーズに飛行させる技術が必要です。

「無人航空機操縦者技能証明」を取得すれば幅が広がる

「無人航空機操縦者技能証明」は、ドローンパイロットのキャリアの幅を広げる国家資格です。取得は必須ではありませんが、企業での採用時やさまざまな環境下でのドローン飛行が求められる業務では、資格保有者が優遇される可能性があります。

ドローンパイロットの国家資格とは?

国土交通省が認定する「無人航空機操縦者技能証明制度(操縦ライセンス制度)」は、ドローンを飛ばすための国家資格です。
日本では多くの業界が人材不足に悩まされており、インフラを維持するのにも困難な状況になりつつあります。このような状況のなか、災害支援や遠方への荷物の運送などでドローンの活用に注目が集まるようになりました。
ドローンを広く活用するためには有人地帯での飛行も認められる必要があります。また人がいる場所でドローンを飛ばすには、安全性を高めなければなりません。そこで、ドローンの安全性と質を高めて広く活用するために、2022年12月に国家資格が設けられました。
それではまず、ドローンの飛行レベルについて解説します。ドローンには、飛行方法や飛ばす場所に応じたレベルの分類があり、レベル1〜4に分けられています。

飛行レベル1 目視内の手動での操縦飛行
飛行レベル2 目視内の自動・自立飛行
飛行レベル3 無人地帯での目視外飛行(補助者なし)
飛行レベル4 有人地帯での目視外飛行(補助者なし)

飛行レベルが上がるほどドローンを操縦できる範囲が広がります。なお、飛行レベル4は、2022年の新制度制定によって認められました。
またドローンの国家資格には、一等資格(一等無人航空機操縦士)二等資格(二等無人航空機操縦士)2種類があります。それぞれの資格と飛行可能な飛行レベルをまとめると以下のとおりです。

レベル4
レベル3
レベル2
レベル1
一等資格 飛行可能 飛行可能
二等資格 飛行不可 飛行可能

一等資格を取得すると、レベル1から4まですべての状況でのドローン操作が可能です。ただし、飛行レベルではレベル4の飛行ができますが、国土交通省から認証を受けた型式のドローンの使用が必要です。
二等資格を持っていると、無人地帯で目視外のドローン飛行が可能です。飛行レベルではレベル3に分類される飛行ができます。ただし一等資格とは飛行できる地帯や方法が異なります。

ドローンの国家資格を取得するには、試験に合格する必要があります。受験方法は大きく分けて2種類です。

ドローンスクールで学科と実地の講習を受けた後、実地修了試験に合格し、指定試験期間で身体検査および学科試験に合格

指定試験会場で実地試験・身体検査・学科試験を受けて合格する

すでにドローンの操縦技術に自信がある場合は、スクールに通わず直接試験を受けることが可能です。
ドローンパイロットとして活動するためには国家資格の取得が有利に働きますが、民間企業や団体が独自に運営する「民間資格」もあります。

民間資格はドローン操縦の基本的な技術や知識を証明するもので、特定の団体が実施する講習を受け、試験に合格することで取得できます。
ドローンの民間資格で知られているのが、JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)や、DJA(一般社団法人日本ドローン協会)などです。それぞれの協議会や協会では、取得できる認定資格が異なります。
ドローンの民間資格を取得する場合、特定の業種に対しての専門知識や技術を学べることが多いため、目的に合わせた資格を取得できます。
また、民間資格の多くは実技講習に重きを置いているため、実務のスキルを早く身につけられる点もメリットです。ただし、国家資格と違い、民間資格に法的な効力はありません。そのため、特定の条件下でドローン飛行をする場合は国家資格を取得するほうが有利でしょう。

ドローンパイロットに必要なスキル

ここからは、ドローンパイロットに求められるスキルを3つ解説します。

予測力・臨機応変な対応力

ドローンが安全に飛行するように操縦するためには、天候の変化や突発的な状況に対して、冷静かつ適切に判断し対応する能力が必要です。
予期せぬ状況が起きた場合にも、とっさに判断できるスキルや、トラブルを回避する能力も求められます。ドローンの安全管理の観点から、リスク予測と対応力は極めて重要です。

動画編集スキル

空撮や映像制作にドローンを使用する場合、撮影した映像の編集技術も求められます。撮影後の映像を魅力的な作品に完成させることで、お客様の要望に応え、リピート依頼につながります。
基本的な映像編集ソフトの操作スキルや編集、字幕挿入、効果音の追加などは、編集スキルの付加価値として大切です。

コミュニケーションスキル

ドローンを使用する業種によっては、チームでの協力が必要になることがあります。その場合、安全なドローンフライトを実現させるために、密なコミュニケーションやチームワークは大切です。
また、お客様や関係者との打ち合わせでもスムーズなコミュニケーション能力は不可欠です。

まとめ

ドローンパイロットは、今後さらなる需要の拡大が期待される職業です。技術の進歩と共に活躍の場も広がっており、やりがいのある仕事として注目を集めています。
ドローンパイロットの確かな技術と知識を身につけるためには、専門学校での学習もひとつの手段です。専門学校なら、実践的なカリキュラムと充実した設備のもと、プロフェッショナルとして必要なスキルを効率的に習得できます。将来性のある職業で活躍したい方、新しい技術に挑戦したい方は、ぜひドローンパイロットとしてのキャリアを検討してみてはいかがでしょうか。
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