バイオテクノロジー学科

お酒・発酵食品の専門学校

発酵食品・お酒専攻

3年制

定員30名

自然の力

引き出す学び

お酒の醸造や発酵の仕事、学科について知りたい方はこちら!

学びのポイント FEATURES

POINT 01

食品を支える「微生物」の秘密を学ぶ

酵母や乳酸菌、麹菌など、食品に利用される微生物の性質を詳しく学びます。微生物の働きを理解することで、食品の品質や味わいを科学的に探求します。

POINT 02

安心・安全を支える衛生と品質管理を学ぶ

安全な食品を開発・製造するための衛生管理や品質管理の手法をしっかりと学びます。現場で実践できる知識を習得し、高品質な製品づくりを支えるスキルを身につけます。

POINT 03

お酒造りを現場目線で実践できる

醸造の理論だけでなく、実際の製造現場を想定した学びを提供します。醸造工程から帳簿付けまで、現場で必要なスキルを総合的に習得します。

授業PICK UP

  • 発酵技術

    微生物の働きを活用した発酵のメカニズムを学びます。発酵食品の製造プロセスを実践的に学び、品質管理や発酵条件についての知識を学びます。

  • 醸造技術

    酒類の醸造技術を学び、原料選びから発酵・熟成の工程を実践します。伝統醸造法に加え、衛生管理の知識も習得し、安定した品質の製品づくりを学びます。

  • 蒸留技術

    蒸留の原理と技術を学び、ウイスキーなどの蒸留酒の製造工程を実践します。アルコール度数の調整や香りの取り出し方を見極め、高品質な製品づくりの技術を磨きます。

卒業生の活躍

日本の伝統文化に携わる仕事に誇りを感じる事が出来ます。

ハイテク在学中から、上川大雪酒造株式会社でインターンシップに参加し北海道内にある3つの蔵の内2つの蔵の立ち上げに関わりました。卒業と同時期に出身地である函館に蔵が立ち上がり弊社に就職を決め気づけば4年目を迎えます。現在は洗米から仕込作業、醪や酒母の管理や分析、麹造りや瓶詰等の製造作業全般に加え、酒米(原料)や商品の在庫管理、帳簿作成などの事務作業も担当しています。弊社の日本酒を飲んでおいしいという声を聞くときが1番嬉しくやりがいを感じます。

上川大雪酒造株式会社

伊勢 彩乃 さん(遺愛女子高校 出身)

創業118年、初代の思いを胸に伝統を未来へ紡ぎたい。

則岡醤油醸造元の6代目として、父が守り続けてきた醤油造りの技術に加え、醸造元ならでは絞りたての醤油を使用した新しい調味料の商品開発に挑戦しています。原材料費の高騰が続く中ではありますが、創業明治40年から続く昔ながらの天然醸造法でじっくり熟成させた手造り醤油伝統を守り、伝統と現代のニーズを融合させた製品を提供できるよう努めています。初代からの思いを受け継ぎ創業118年の歴史に新たな一歩を加えていきたいと考えています。

則岡醤油醸造元 六代目みならい

則岡 新人 さん(和歌山県立耐久高校 出身)

北海道はウイスキー造りにとって魅力的な場所

ウイスキーの本場、スコットランドでは原料の大麦を乾燥させるための燃料として泥炭(ピート)を使用します。北海道は、泥炭(ピート)が採取できる日本有数の地です。さらに、ウイスキーを熟成させる樽の材料として貴重なミズナラの木も豊富にあります。また、ウイスキー造りには「熟成環境」が良いことが重要です。北海道厚岸町の冷涼で湿潤な気候は、私たちの理想とするウイスキー造りには欠かせません。原料作物が豊富に獲れ、この熟成環境に適した北海道は、ウイスキー造りにとって非常に魅力的な場所だと感じています。

堅展実業株式会社ウイスキー事業本部
厚岸蒸溜所

島野 さん

ハイテクだからできる産学連携 企業から実践的に学べる!

ウィスキー蒸留の最前線を学ぶ!
オーダーメイドの蒸留機を備えた学習施設

  • 実践的なウイスキーの蒸留技術を学べる施設
  • オーダーメイドのウイスキー用蒸留機を完備
  • 最新技術を取り入れた機器を使用して学べる
  • 学生がリアルな環境で蒸留から熟成までのプロセスを深く学べる

本校では、ウイスキーの蒸留技術を実践的に学べる施設を完備しています。特に注目すべきは、オーダーメイドのウイスキー用蒸留機。この機器は、業界の最新技術を取り入れ、学生がリアルな環境でウイスキーの蒸留から熟成までのプロセスを深く学べるよう設計されています。小規模の実習を行うことで、学生は蒸留の繊細な部分まで手を加え、オリジナルのウイスキーを作り上げる体験が可能です。

お酒造りの全てを学ぶ3年間

お酒造りを理論で学ぶだけではなく、醸造・発酵から帳簿付けまで現場を想定した技術・知識を習得できます。

日本でお酒を製造できるのは酒税法で定める酒類免許取得者だけです。
酒税法に沿った申告・記帳・原料・商品管理から記録を付けることの重要性が学べます。

6種類の試験醸造・蒸留免許を取得
北海道の「水・候・土壌」が生み出す特別な酒造り

北海道ハイテクは、6種類(ワイン、日本酒、ビール、発泡酒、ウイスキー、スピリッツ)の試験醸造免許を取得しており酒造りや醸造分析ができる実習室で、在学中に実際に「お酒の醸造」ができます。

ウイスキー

麦やトウモロコシを蒸留・樽熟成し、スモーキーや甘みのある風味が特徴。産地ごとに異なり、スコッチはピート香、バーボンは甘さが強い。

※認可申請中

ビール・発泡酒

麦芽とホップを発酵させた低アルコール飲料。ラガーは爽快、エールは香り豊か。IPAは苦味が強く、スタウトは焙煎香が特徴。

ワイン

ブドウを発酵させた醸造酒。赤は渋みとコクがあり、白は爽やかで酸味が際立つ。スパークリングや貴腐ワインなど多様な種類がある。

日本酒

米と水を発酵させた醸造酒。純米酒は米の旨味が強く、大吟醸はフルーティで繊細。温度によって風味が変わり、冷や・燗で楽しめる。

スピリッツ

高アルコールの蒸留酒。ジンはボタニカル香、ラムは甘いコク、ウォッカはクセがなく、テキーラはアガベ由来の独特の風味が特徴。

様々な企業との産学連携

著名な企業と連携したお酒造りの授業が受けられます。

  • 国内外から高い評価を受けている北海道厚岸町にあるクラフトウイスキー蒸溜所。スコットランドの伝統的製法を受け継ぎ、かつ厚岸らしい風味のウイスキーを製造。

  • 馬追蒸溜所は北海道長沼町の馬追丘陵に位置し、2022年にウイスキーの蒸溜を開始。特徴は、スコットランドのフォーサイス社製ハイブリッド式蒸溜器を使用し、北海道産の大麦やミズナラ樽を活用したウイスキーを製造。

  • 上川大雪酒造株式会社は、2016年に北海道上川町で創業した酒造メーカー。北海道産の酒造好適米を原料に、地域の良質な天然水を使用し、小仕込み・高品質の日本酒を製造。

  • 北海道千歳市に位置する1988年に創業した歴史あるワイナリー。契約農家と二人三脚で栽培してきたピノノワールなどの欧州系品種のブドウや、地域の特産物であるハスカップを使用したワインなど冷涼な気候を生かしたワイン造りが特徴。

  • 北海道キリンビバレッジ株式会社は『お客様との約束』である『お客様の毎日に、おいしい健康を』の実現に向けて安心・安全な商品を安定的にお届けする為に努力し、『なくてはならない企業』であり続けます。

  • 北海道岩見沢市宝水町の冷涼な気候と独特の地質を活かし、高品質なワインを生産。2006年の設立以来、自社農園でブドウを栽培し、品種や土地の個性を最大限に引き出す醸造を行う。

  • 月と太陽BREWING株式会社は、「北海道をクラフトビール王国へ」をコンセプトに掲げ、小規模醸造の特性を活かし、多様なスタイルのビールを提供。北海道の食材や旬の味を楽しめる料理とのペアリングを提案2014年に札幌市で創業したクラフトビールメーカー。

  • 「そらとしば by よなよなエール」は、ヤッホーブルーイングが「エスコンフィールドHOKKAIDO」内に展開する、世界初の“フィールドを一望できるクラフトビール醸造レストラン”。併設する醸造所で、地元の素材を活かしたオリジナルビールを製造。

PROFESSIONAL VOICE講師紹介

馬追蒸留所/MAOI株式会社

お酒造りは自分でコントロールできない。思い通りにいかないからこそ面白い、自然と共存し挑む喜びがあり、自分の成長につながります。気候変動が起きている今、気候に恵まれる北海道はこの先、様々な酒造りのメッカになると思います、これを機にぜひ携わっていただきたいです。

村田 哲太郎社長

株式会社 宝水ワイナリー

ワイン造りは変化の連続で、様々な化学変化・酵素の反応が起こります。分析や、香りや味わいの変化を感じながら五感を頼りに、発酵や熟成が良い方向へ進むようワインに寄り添います。完成時の喜びは大きく、お客様に「美味しかったよ!」と声を掛けていただいたときこそが私たちの仕事の一番の醍醐味です。

久保寺 祐己さん

発酵アミューズ代表/発酵翻訳家

健康志向の高まりと共に発酵ブームとなり、その人気は衰えを知りません。発酵は昔から知らず知らずに日本人の側にあり、和食の基本も発酵なしでは成立しません。研究も進化し、健康効果等の裏付けも進んでいますが、まだまだ知らないことばかり。日本や世界の知られざる発酵の魅力を追究していきましょう。

土方 夕暉先生